脱ぎっぱなしが脱ぎっぱなしを呼ぶ、モノがモノを呼ぶってナニ?散らかっているとどんどん散らかるのはなぜ?
よく「ものがものを呼ぶ」といいますよね。
家の中に「もの」がいっぱいだとさらに「もの」が増えていく。
出窓に「もの」をひとつ置くと、知らない間に出窓が「もの」だらけになっていく。
これは、「これ位いいか」が「もうちょっといいよね」を呼んでくるからそうなってしまうのです。
たった一つからはじまる「散らかり」のスパイラル
出窓に一つものを置いたとしましょう。
例えば「明日見ればいいや」と思ったポストに届いたダイレクトメール。
置きやすいし、見やすいし、ここに置いてたら忘れずに処理するだろう。
見やすいので、通りかかるたびに「あ、置いてある」と思う。
その「置いてある」が繰り返されるといつのまにか「置いていい」に変換される。
自分だと、だんだんと変換されるんだけど、家族が居たら、一目見た瞬間に「置いていい」とインプットされてしまう。
次のものが置かれる→また次のものが置かれる→どんどん増えていく
床にものを置く→どんどん床にものが置かれる
こんな風に「もの」が「もの」をどんどん呼んでしまうのです。
「なるほどねーー”ものがものを呼ぶ”ってよく聞くけど、なんでか考えたことなかった。そういう感じで増えていくんだね」
「でもね、わたし、使ったらすぐ片づけるのがいいのはわかってるけど、疲れて帰ってきてね、明日またすぐ着るコートをついついソファーのところに脱ぎっぱなしになっちゃう。だって、すぐにまた使うしと思って。それってやっぱりだめってことなんだよね…」
あーーわかります。その気持ち。
理想を言えばね、脱ぎっぱなしより、本当はハンガーにかけたほうがいい。片づけるところが遠いなら、コートを置く場所を近くに作ってそこに毎回置くの。
「うん、そうだね、置き場を作れるか考えてみる」
でも毎回すべてのものを片づけるのは大変
でも私は、明日着るコートがソファーにあってもいいと思います。
「え?そうなの?だって”ものがものを呼ぶ”んだよね」
そうです。
でも、使ったらすぐに絶対に片づけないといけないって結構大変なので。
「うん、そうなの。本当は毎回片づけるのって、ハードルがちょっと高い」
ですよね。私も、夜作業をしていて、朝またする時は、もう置きっぱなしでいいと思ってそうしています。
「本当に?ちょっと気が楽になってきた。でも、その、さっきの説明みたいにどんどん散らかるのは困るけど、それはどうしたらいいの?」
そう、ものがものを呼ばないように、ここでもルール作りが必要なのです。
「ルール作り?前、ここの”片づけ50音 せ“の整理のところでもルールって言葉が出てきたよね」
そうです!「これ位いいか」が「もうちょっといいよね」にならないように、
「ここまではいい」「これ以上はだめ」というルール作りをしっかりしておくのです。
「明日着る服はいい、でも明日着る”かもしれない”服はだめ」
「明日の朝まだする作業は片づけなくてもいい、でも夕方だったらだめ」
「リセットするタイミングを決めて、その時はすべてのものをリセットする」
など、自分のやりやすい方法で構わないので「ルールを決めて、そしてそのルールを守る」事が大切なんです。
「そうか!全部のものを毎回片づけるのはちょっと大変、でもそれをしなかったら、どんどんなし崩しにごちゃごちゃになってしまう。だから、自分の負担にならないように、無理せずできる程度の許容範囲のルール決めをして、ものを呼ばないように気を付けるといいってことだね!」
そうです。いつでも、自分にあったルールを決めることが大切なんです。
「わかった。ルールを決めてみる。家族とも相談してみるね」
そう、家族にもできる程度のルール決め、それが大切です。