ちょうどいい量ってどれ位?適量ってなに?
片づけ50音 せ の項目で「整理」とはという話をしました。
整理をすると、減らしどころが見えてくる、という話をその中でしたのですが、そこで出てくる疑問は、
減らしたほうがいいのはわかるけど、どれくらいの量にするべきなの?
という事です。
「今、たくさん持ちすぎているのはわかる。でも、ちょうどいい量ってどれくらいなの?適量って言うけど、それってどうしたらわかるの?」
そう。「適量」って言いますよね。でも、適量がどれくらいなのかは、誰も教えてくれない。
どうしてか。
「そうだよ。適量にしようっていうなら、ちゃんと教えてほしいよ」
整理における適量とは
じゃあ、私が今から適量を教えます。
「うん、教えてほしい」
では、バスタオルの適量は、家族の人数×2枚までです。それより多い場合は、減らしてください。
「え、まって、うちは、子どもがみんな運動部で、朝シャワー帰って来てシャワー、夜はお風呂も入って、私も仕事がすごく遅くなることがあって、毎日洗濯できるとも限らないし、それだったら困るんだけど」
あら、今言った量じゃ無理ですか
「うん無理だよ」
じゃあ、どれくらいの量ならうまくいきそうですか?
「えーと、うーん、大人はそんなに使わないから、洗濯が一日あいたとして、えーと、家族×3ならいけるかな!家族5人だから15枚」
今持っているバスタオルと、今決めた「適量」の差は?
「うちに今、18枚あるから3枚多い」
じゃあ3枚減らしましょう。
「うん、そうか。3枚はストックで置いておいて、次新しいタオルに交換するときに出すようにするよそれでいい?捨てなくてもいいよね?」
捨てなくて大丈夫です!そのストックがなくなったら、次はストックは持たなくて、変えるときに買ってくるようにしましょう。
「もし、15枚で回してて、足りなくて困ったときは出してもいいの?」
大丈夫です。逆に、15枚じゃなくても足りる、と思った時は減らすのももちろんオッケーです。使いながら、本当の「適量」を探していくのが大切です。
「なるほどなるほど。じゃあ、少しずつ減らしてみて、これで大丈夫っていうのを探してみる」
…適量、わかりました…?
「んん?適量のなにがですか?」
私、適量は、バスタオルは家族×2にしてくださいって言いましたよね、でもそれじゃ困ると。
「そう困る」
でも、うちでは家族×2で足りるんです。
「でもそれあなたの家の場合でしょ」
まさにその通り。うちの場合なんです。そして、家庭によっては、バスタオルを一切使ってない家庭もある。そんな人は家族×2とか全然要らないですよね。
「えーそんな家庭もあるのか、そりゃそうだ、使ってないなら要らない」
…適量、わかりました…?
「……!……わかった。適量って、その人とか、その家によって違う」
適量は、自分で決める事
そうなのです。「適量」がどれくらいなのか、誰も教えてくれないのは、適量を決めることができるのは、自分しかいないからなんです。
適量とは、「これくらいあれば困らない量」
減らしすぎると不便だから、不安になって、どんどんストックする量が増えてしまう。
なので、しっかりと自分の生活を考えて、適量を「決める」事が大事なんです。
大切なのは適量を守ること
そして決めた「適量」を守ることが大事です。
「ハンカチは引き出しのこの部分に入るまで」
頂き物で増えたりしたら、どれか処分する
「お菓子はこの箱に入るまで」
「小麦粉は、新しいのを開けないとストックは買わない」
まだあるならどんなに安売りをしていても、買わない
自分で決めたルールを守ること
これが、適量です。
適量というのは、自分の生活リズムをしっかりと把握しないと、なかなかぴったりの適量はきめられないものなんです。なので、適量というのはすごく難しい事。
だから、適量がわからなくなって、たくさんストックしてしまう人や、こんなに持たなくていいのが分かっていても、減らすと困ることがあるかもと思って、たくさん持ってしまう事になってしまうんです。
もしも、適量に迷ったときは、適当な箱に入るまでを「適量」としてみましょう。足りなくて、困ったら、箱の大きさを変える。困らなかったら、次は少し小さくしてみる。そうすると、少しずつぴったりの適量が見つけられるはずです。
身近な物から「適量」を決めてみてください。
生活がきっと変わるはず。