片づけ50音 た 大切なものとは何かを知り、片付ける回数にフォーカスする
ものが出ていると人は「イライラ」してしまうものです。でもそのイライラの元になっている「もの」は実はあなたにとってとても大切なものなのです。月に何回片付けるかを考えて、置く場所を決めていくのが生活を楽にする秘訣なのです。
目次
使ったものに対してイライラを覚えてしまっているという現象
私たちはものが出ていてイライラするという感情をよく覚えます。出ているものに対してイライラを覚えてしまうのです。
でも、これらのものが「なぜ出ているのか」と考えると使ったからものが出ているということに他ならないのです。
整理の基本でいうと「使っているもの=大切なもの」です。
その大切なものに対して、私たちはイライラを感じてしまっているのです。
逆に、私たちは収納の奥にしまわれてなかなか使わない、そんなに大事には思われてないものに対しては怒りを生じません。目に見えてないからです。
そして収納庫に入っているものに関しては、
「ちゃんとしまっているのだから大事にしている」と言う感覚を持ってしまいます。
よく使っている、大切なものにイライラして、使っていないものにはそう感じない、感覚の逆転が起こっているということは、収納の状態があまり良くない事を表しています。
片付ける(使ったものを元に戻す)という行為にフォーカスする
使用頻度で分けましょうと言われた時
- 日に何度も使う
- 毎日使う
- 2〜3日に一回使う
- 週に一度使う
- 月に一度使う
- 年に一度使う
この中で、よく使うものはどこまで❓と聞かれると、どこに線を入れますか❓
3と4の間❓ 4と5の間❓ 5と6の間❓ 人によって違うと思います。
じゃあこれを、使用頻度ではなく、片付ける回数に注目して考えてみるとどうなるでしょう。
例えば毎日使うものと、1週間に1度使うものがあったとします。毎日使うものは単純に考えると1ヵ月に30回片付けます。1週間に1回使うものは月に4回。
毎日使うもの、週一で使うもの、どちらも「よく使うもの」と考えられそうですが、片付ける回数を考えると大きく違っているのがわかります。
月に30回片付ける(元の場所に戻す)ことができる場所に、置き場を作れているか、ということなんです。
愛すべきものにこそ、最高の指定席を
目の前に出ていて私たちをイライラさせているものは、実は私たちにとってものすごく必要なものです。毎日手に取って、愛しているものなんです。
でも、その愛しているはずのものに他の週一回、月一回程度使うものと同じような指定席を与えていませんか❓もしくは、逆に置き場がなかったりしませんか❓
月に30回、もしくはそれ以上の頻度で使うものには、自分の考えうる最高ランクの「戻しやすい場所」を作ってあげて欲しいのです。
「散らかっている場所」は作業をしている場所です。作業をしている場所のすぐそばにモノの置き場を作るべきなのです。もし、その作業をしている場所の近く、つまり最高の場所に片付ける回数が少ないものが入っていたら、少し移動してもらっていいと思います。
「動線」は、みんな知っているけど、なかなか上手な配置が難しいのが現実
片付けや、家事に関して「動線」という言葉をよく聞きます。簡単に説明すると「何かをするのに歩きすぎていないか」ということです。
この「動線」を考えすぎると、あまり使わないものでも使う場所の近くに置こうとしてしまいそうになります。でも私は、動線は週に1回以上使う物さえしっかり考えれば良いのではと考えます。
週1回程度使うものつまり、月に3〜4回片付けるモノ関しては導線はあまり考えなくてもいいと思います。
人が集まりやすく、いろいろな行為をするリビングはものが集約されすぎて、ごちゃごちゃしてしまう場合があります。そんな時は「これは片付けを月に何回するか」を考えて、ものによってはリビングから出て行ってもらうことで解決できることもあります。